改革派教会の文書伝道について

論壇:    改革派教会の文書伝道について    9/19/2021

少しずつ断捨離を始めようと牧師室のファイル整理を始めました。教会図書になかった『まじわり』誌の創刊号(1965年)から214号(1984年)までを献品しましたので、創刊号から今月号まで揃いました(欠番は結構ありますが)。同様に『エクレシア』(東北中会機関誌)も創刊号(1983年)から62号(1999年)までと、『リフォルマンダ』(西部中会機関誌)創刊号(1995年)から20号(2000年)までを献品しました。

教会には『改革派中部』(中部中会機関誌)が創刊号(1984年)からのバックナンバーがあります。『四国伝道』については1982年2月号(369号)までのおよそ30年分はありません。各中会機関誌5冊の内4冊が一応揃っている教会は改革派教会の中でもごく少数でしょう。この価値は皆さんが実際に読んでみて分かるものです。

改革派教会は創立以来、文書伝道に熱心を持っていました。中会の機関誌で最も古いものは1950年頃にスタートした月刊誌『四国伝道』、次が『まじわり』(1965年開始)、『エクレシア』(1983年開始)、『改革派中部』(1984年開始)、『リフォルマンダ』(1995年開始)です。

大会的にはもっと古いものがあります。教会書架の上の方でほこりをかぶっていた『リフォームド』を、新しく購入して装丁したファイルで見やすくしました。これは改革派教会草創期の教会創立者たち(岡田稔、田中剛二、大山忠一、渡辺公平ら)の若き頃の神学論文集で1954年の創刊号から第5巻5月号までがあります。これにはブラウン宣教師の「中国最後の百日」という1948年に起きた宣教師たちの中国脱出劇の記録があり、最近のアフガニスタン脱出劇と重なります。また『改革派世界』(1951年)は16号から20号までしかありませんが、著者は川島専助、角田桂算嶽、常葉隆興、松尾武という改革派教会草創期のリーダーたちです。

これらの出版物は改革派の信者にとって、その存在は名前だけで、実物を見たことのある人はほとんどいないでしょう。それほど歴史的資料価値が大きいものですから、ぜひ手に触れてお読みください。これらは福島伝道所から購入したものです(2011年2月20日論壇参照)。書架を飾っているだけでは役に立ちません。手に取って読んで初めて歴史の息吹に触れ

ることができます。但し注意してお取り扱いください。70年も昔の紙ですから品質が悪くすぐ崩れてしまいます。

現代では上記の中会機関誌の内、毎月発行されるものは『まじわり』、『改革派中部』、『四国伝道』だけになり、他のものは季刊誌になってしまいました。毎月きちんと出版することは大変な労苦です。皆様も購読して応援してください。

pagetop