ダニエル書の歴史背景
612:バビロン・メデイア連合軍、アッシリアのニネベを陥落
605:カルケミシの戦い。バビロンのネブカドネツアル、エジプト軍を
破り、エルサレム進攻。ダニエルほか3少年をバビロンに連行。
(捕囚前史、1:1、6)
603:ダニエル、ネブカドネツアルの「巨大な像」の夢を解く(2章)。
597:第1回バビロン捕囚(列王記下24:14)
587:エルサレム陥落、第2回バビロン捕囚(列王記下25:6―12)
583:第3回バビロン捕囚(エレミヤ書52:30)
556―539:バビロン最後の王ナボニドスの治世。しかしバビロン陥落
までの約10年間はアラビアに遠征。留守は子ベルシャツアルが統治。
ダニエル書では「王」と記述(5:1)。
ベルシャツアル治世元年:「4頭の獣の幻」を解く(7章)
治世3年:「雄羊と雄山羊の幻」を見る(8章)
?年:壁に書かれた神の字を読み解く(5章)
539:ペルシャのキュロス(即位名ダレイオス)バビロンを征服。
ダニエルは、総督を管理する大臣に就任(6:1―3)。
「定めの70週」(捕囚の70年)を悟る(9章)。
536:ダニエル、近未来と終末に関する幻を見る(10~12章)
ダニエルの預言が及ぶ歴史範囲
333:イッソスの戦い (ペルシャのダレイオス3世 vs ギリシャの
アレキサンドロス)(8:5―7、21、11:2)
330:ペルシャ帝国滅亡。ギリシャのヘレニズム時代始まる。
323:アレキサンドロスの死。ギリシャ帝国を4将軍が分割。「あの
毛深い雄山羊はギリシャの王である・・その角が折れて代わり
に4本の角(後継者)が生えた」(8:8、22、11:4)
エジプト(プトレマイオス)とシリア(セレウコス)の対立が
100年以上続く(11章)
169:「憎むべき破壊者」アンテイオコス4世エルサレム神殿侵入(11:31、マタイ24:15)。ゼウス像を神殿に建てる。
167―162:マカバイ戦争(旧約聖書続編)
164:エルサレム神殿奪還。宮清め(続編マカバイ記4:36―61)
「神殿奉献記念祭」(ヨハネ福音書10:22)